Case.19 耐震補強は
基礎工事と建物の軽量化がポイント

市川市 K様邸

建築形態
戸建て
担当店舗
行徳店

リフォームのポイント

部屋を広くしたいと、ご自宅の全面的な改装を検討されていたKさん。築三十年、木造のお宅に市川市の耐震診断を実施したところ、基礎に多数ひびが入っており、木造の結合部分に金物がついておらず、柱も傾いていたという結果に。増築を含めた耐震補強工事ということでリフォームを進めることになった。
屋根、外壁、床をすべて剥がし、骨組みの状態にして工事を開始。既存の基礎工事は鉄筋がない布基礎であったが、全面的に鉄筋を打ち込んでベタ基礎にし、建物を点ではなく面で支え基礎の強度を高める構造とした。
また、建物にかかる荷重を少しでも減らすため、外壁はモルタルから12mmサイディングに、屋根は瓦から軽量金属屋根に変えて、建物の軽量化を図った。
解体して新たに分かったことだが、もともと地盤が弱かったため、床に最高7cmの高低差ができていた。これには、土台を持ち上げ、床が水平になるよう対処した。
内装は、将来に備えてバリアフリーにしたいというKさんのご希望により、段差をなくす、階段を緩やかにする、省スペースのため扉を引き戸にするなどの工夫がなされている。特にトイレまでの動線は、介護経験のある奥様の意向に応え、2部屋からつなげるようにし、トイレ手前の洗面所も広めに設置した。
また各部屋とキッチン、洗面所、2階踊り場には大きな収納スペースが。階段裏や洗濯機上のデッドスペースも有効活用し、用途別の使い易さに工夫を凝らした。
「リフォーム青山さんのきめ細かい的確なアドバイスに感謝しています」

プランナー:

まずは「安心して生活できるためのリフォーム」という点で、土台作りからしっかり着手できたので、Kさんの不安を取り除くことができたと思います。勾配のきつい階段は段数を増やして緩くし、一帖近い収納スペースを数カ所に作ることですっきり暮らしやすいリフォームを実現できたと思っています。